鼻の頭にめんちょが出来てしまった…
メンチョ…これは関西地方の方言でおできのことを指すのだが、”う”の一文字を抜いているだけで、
標準語的に正しくは面疔(めんちょう)だ。
”泣きっ面に蜂”の”面”=顔に疔が出来ていることを指しているようだ。
では、疔は何かと調べてみると、
「汗腺または皮脂腺が化膿して、皮膚や皮下の結合組織に生じる腫れ物。」とある。
一方で、おできについて調べてみると以下のように出てきた
「おできは、毛のう炎の俗称で、せつ(癤)とも言います。なお、顔にできたおできは面疔と呼ばれます。」
厳密な違いは分からないが、疔(ちょう)も癤 (せつ)もほぼ同じものだと考えられる。
さらに、癤(せつ)が悪化して複数の毛包に広がったものを癰(よう)と言うらしい。
ということは、顔におできが出来ることを、面疔(めんちょう)ではなく面癤(めんせつ)と言ってもよく、
それが複数に広がったものを面癰(めんよう)と言うのではないか?
その「めんよう」という音から派生して、癰(よう)などという画数の多い漢字書けるかいっ!ということになり、面倒くさがりが、”面妖”という画数の少ない字に変化させたということは想像に難くない。
この説を今春の学会に発表する予定である。
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