「ず」と「づ」

言葉

私は完全に「ず」派だ。

例えば会社の若手社員に、「一つつ」を「一つつ」と書かれると違和感を覚えてしまい、
『小学校からやり直せ!このアホンダラーっ!』『このハゲー!ちーがーうーだーろーっ!…(続く)』と、
ついつい小言を言ってしまいたくなる。

だが、大きめの小言をいう前に調べてみたところ、どうやら各年代により教わり方が違うらしい。

まず、この「」と「」の使い分け問題だが、「」と「」も同じで
ジ・ヂ・ズ・ヅの4つの仮名を、四つ仮名(よつがな)というらしい。(学術用語)

この各地方の方言によって使い方が異なる四つ仮名の統一がされていったのが、
1946年(昭和21年)の「現代かなづかい」で、
基本的には本来「ぢ」「づ」のものでも「じ」「ず」と書くことを基本とされた。

その後、改定された
1986年(昭和61年)の「現代仮名遣い(げんだいかなづかい)」では、
「じ」「ず」で書くことを本則とし、「ぢ」「づ」で書くことも許容するという方針になった。

つまり、
1946年~1986年に教わった世代+親からその世代の教育を受けたものと
1986年以降に教わった世代では寛容度が違うというわけで、
旧世代の私としては、1986年以降は「どっちでもいい」ゆるゆる世代だと感じてしまうのだ。

ただ、公文書・教科書の表記は「じ」「ず」に統一されているらしいので、私の小言はオフィシャルには正しいと言える。
今後は、『その言葉、四つ仮名的にはどうなの?』とインテリぶって指摘をしたいと思う。


最後に教育会社さんのQAを見てみた。

:単語によって「ず」と「づ」、または「じ」と「ぢ」と書き分けているものがあると思いますが、
  ときにどちらを書けばいいのか迷ってしまいます。何かきまりごとがあったら教えてください。
:通常は「ず」・「じ」を使います。「づ」・「ぢ」と表記するものは少しつ覚えていくようにしてください。

そうか、違いは覚えていくしかないのか、若手社員には少しづつ教えていきたいと思う。

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